コーヒーノキを育てるには

更新日:2018年8月12日

観葉植物としても人気のあるコーヒーノキ。育てるのは非常に難しいようなのですが、どういった育成条件なのでしょうか。

コーヒーの木
コーヒーの木の成長

最近ではミニ鉢として街でも簡単に手に入るようになりました。コーヒーの原料となる木とは別物なのかと思たら、なんと同じものだったんです。

観葉植物をいくつか育てていたので、同じような気持ちで育て始めましたが、ひと冬も越すことができず、枯らしてしまいました。上手に育っても、実を見る以前に花を咲かすこともできないだろうと店員さんから助言は頂いていたものの、コーヒーを愛する者として、さすがにこんな簡単に枯らしてしまうなんて、勉強不足すぎました。

そこで、コーヒーノキを育てるには、どうしたらいいのか以下にまとめてみました。


コーヒーノキの育成条件は「雨」「日当たり」「温度」「土質」の4つ。

まず「雨」についてですが、降雨量は年間1800mm~2500mmで、成長期が雨季で、収獲期に乾季という条件が必要となってきます。

日本の降水量が2017年は1430mm、その前は1500~1800mmなので、降雨量だけでみると、全く無理ということはなさそうです。 二つ目の条件「日当たり」についてですが、コーヒーは日光を好むのに、日当たりが強すぎても弱ってしまいます。そのため、実際のコーヒー農家では、コーヒーのために日陰を作ってくれる背の高いシェイドツリーと呼ばれる木を植えて、日当たりを調整することもあるようです。

三つ目の条件は「温度」。年平均20℃という過ごしやすい気候の中で、コーヒーは育つそうです。

最後の条件は「土質」です。肥沃で水はけが良く、少し酸性の土壌をコーヒーは好みます。

では、この四つの条件を満たすことができる場所は一体どこなのかというと、北緯、南緯それぞれ25度に位置する、赤道直下の南北回帰線に囲まれたエリア、ということになります。このエリアが「コーヒーベルト」と呼ばれ、コーヒー豆の生産量が多い地帯なんです。


コーヒーベルト

赤道直下なんて聞くと暑そうな地帯な印象を受けますが、山や高地で栽培されているため、4つの環境条件をクリアしているのです。また、山の高いところでは、朝昼夜の温度差が大きくなるため、フレーバー質が優れていると言われています。大きな温度変化についていくために、実が硬くなり固い豆となり、良質なコーヒー豆になるというわけです。


お家で観賞用としてコーヒーノキを育てるには、上記条件の通り、水はけのいい酸性の土で、室内の温度を20度前後に保ち、直射日光は避けた日当たりの良い場所で、適量のお水をあげたらいいんですね。私が枯らしてしまった要因のひとつとして、寒すぎたという事が間違いなく挙げられます。可哀想なことをしてしまいました。

現在2代目が元気に成長中です。今のところ元気なので今年の冬は越せる予定です!


余談ですが、このように温暖な気候を好むコーヒーノキが、最適とは言えない日本の環境の中でも、沖縄や小笠原諸島など比較的南の地域で、栽培されているようです。 ただ、台風被害や土壌の改善、収穫後に使用する豆の精選機や焙煎機の不足、後継者問題など様々な課題を抱えているため、安定した産業にはなっていないというのが、現状です。

鹿児島県奄美群島の徳之島は、年間平均気温が21.9℃と四季を通じ温暖多雨の亜熱帯性海洋気候で、日本国内でも数少ないコーヒー豆の生産ができる地域のひとつなのですが、2017年6月26日、徳之島にある伊仙町にて、伊仙町役場、徳之島コーヒー生産者会、丸紅株式会社 飲料原料部とAGF®の4者で、「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」 が立ち上げられ、 台風の影響を受けにくい低木に育つタイプのアラビカ種コロンビアの豆が植えられました。 いつか実を結び、日本でも安定したコーヒー豆の生産が叶う時がくるかもしれません。

逆境にも負けず、熱意を持って栽培している人たちの話を聞いてみたいし、コーヒーノキがどのように栽培、収穫されているかなど、コーヒーをもっと身近に、もっと間近で感じてみたいので、機会があれば足を運んでみたいと思っています。

その日まで、緑鮮やかなコーヒーノキを育てながらコーヒーを身近に感じようと思います。

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