~準備④~ 業務用で使える小型焙煎機の価格帯・種類・仕様など気になる内容のまとめ
いよいよ味を左右する珈琲焙煎機のお話。
これまで、珈琲が好きで網や手回し機で夜な夜な個人的に飲むために焙煎を研究してきました。手煎りには手煎りにしかない良さがあって、自分の力量が全てという手のかかる感じが好きな人も多いのではないでしょうか。
ただ、むらが出来やすいので選別する作業が発生したり、同じ味を出すのが難しかったり、上手に煎る為には100gが限界だったり、飛び散るチャフのお掃除が必要だったり、煎りはじめると直火の上で振り続ける手を止めるわけにはいかなかったり… 悩ましい点も多々あったことは、言うまでもないですね。つまり、自分で楽しむ分にはムラもその日の気分に左右されるところも味わいになるのですが、お客様にご提供するにはやっぱり向かないというのが正直なところです。
本格的に始動するにあたり、安定した味を提供できなければ意味がないため、当然自動化!本気で機材を選びました。
焙煎機を選ぶ際のポイントは?
焙煎機と一口で言っても、高いものでは数百万~うん千万を超えてくるものもあります。普段珈琲豆を購入する時には、焙煎の度合(深煎り~浅煎り)は気にしても、焙煎方法を気にして購入することは、少ないのではないでしょうか。
メジャーな焙煎方法は大きく分けると、「熱風式」「直火式」「半熱風式(直火+熱風)」で大きく分類されます。簡単に違いを説明すると、
・熱風式=煎りむらが少なく、あっさりとした仕上がりで長時間、短時間の焙煎が可能
・直火式=メリハリがわかりやすく、香ばしい風味を作り出す
・半熱風式=煎りむらが少なく、まろやかで香り豊かなな仕上がり
このような違いがあります。
また、生豆の水分量が多いニュークロップを焙煎する場合には、脱水力が強い熱風式を選んだり、その反対で収穫から時間が経過したオールドクロップの焙煎には、脱水力の低い直火式が向いています。仕入れる生豆と目指す味で焙煎機の種類を選ぶのもひとつの方法です。
2018年 最近流行っている焙煎機の傾向とは
工場で大量に焙煎したコーヒー豆は、店頭に並んでいる頃には酸化が進んでいることが一般的に知れ渡るようになり、小規模な自家焙煎店が増え、自宅で焙煎する人も増えてきました。必要な分を必要な時に焙煎するということで、250g~1kg程度の焙煎が可能で、自宅でも業務用でも使用できそうな人気の焙煎機を中心に検討しました。
安定した焙煎、芳醇な香り、納得のいく風味を探すべく、色々な焙煎機を体験し、機械の特徴や価格帯を知った上で、小さなカフェや小さな自家焙煎店を今後始めようとしている方にも参考になるよう、ご紹介させていただきます。
ダイイチデンシNOVO MARKⅡ
ひと際目立つスタイリッシュな焙煎機。最近よく広告やメディアで紹介されていたので、渋谷にあるショールームで体験させてもらいに行ってきました。
熱風式で全自動のプログラムがいくつも組み込まれており、1kgまでの生豆を一度に投入し、ボタンを押すだけで、焙煎~冷却まで完了します。お手入れが簡単なところも、かなり魅力的でした。
価格は300万円(工事費、運搬費別)。
定期的なメンテナンス費用がかかること、そして何より簡単すぎて焙煎をしているという感覚を得られないというのがウィークポイントかもしれませんが、カフェをしながら自家焙煎もしたいという場合に、手がかからないこのマシーンはおすすめです。キリマンジャロを中煎り程度で焙煎し、その場で試飲させて頂きましたが、あっさりめで飲みやすい仕上がりでした。2018年8月現在で、全国に140台程出回っているそうです。気になる方はショールームに行ってみてください!
コンパクトなボディでありながら堅牢な業務用焙煎機! 焙煎技術を習得したい人向け
実際に使用し、自信をもってオススメできる焙煎機なので、検討している方必見です!
大きさ/ 90kg (300(W)×700(D)×870(H)mm)
焙煎量/Batch 生豆重量1kg
焙煎方式/ 直火式・半熱風式選べます
電源/ AC100V 定格電力/ 125W
熱源/ ガス(各種都市ガス・プロパンガス)
ガス消費量/2.44kW
接続ホース径 各種ガス10A(9.5mm)
超小型ながら本格ロースターのもつ機能をすべて備え ている焙煎機!
ご自宅で本格的に技術を学びたい人にもおすすめ
大きさ / 37.9kg (356(W)×710(D)×631(H)mm)
焙煎量 / Batch 生豆重量250g
焙煎方式 / 直火式・半熱風式選べます
電源 / AC100V
定格電力 / 70W
熱源ガス / 各種都市ガス・プロパンガス
ガス消費量 / 2.2kw
煙を再度燃焼させる方式でほとんど煙が発生しないため、家庭で使用できるのが嬉しい !
プログラムされた焙煎プロファイルを使用する自動焙煎だけではなく、コントロールパネルを駆使して温度とドラムの回転速度を制御しながら手動焙煎することもできる仕様
大きさ / 9Kg (W45cm H27cm D32cm)
焙煎量 / Batch 生豆1ポンド(452g)
焙煎方式/ 直火式
消費電力 / 15Aタイプ 1280w
電 圧 / 単相 100v
電源コンセント形状 / 15Aタイプ
本体コード長さ / 1.5m
世界唯一の3D回転方式を採用した家庭用焙煎機として世界各国で特許を取得 !
焙煎量が少なく業務用としては不向きですが、自宅で楽しみたい人には最適なモデル
大きさ/ 5.5Kg ( W49cm×H24,3cm×D22,9cm )
焙煎量 / Batch 最大250g
焙煎方式 / 間接熱風方式(6秒~30分/6秒単位)
冷却方式 / 常温強制送風方式(約10分60℃)
電源 / AC100V/1300W
攪拌方式 / 捻り回転方式(輻射熱)
新鮮な豆の美味しさを知ることができる家庭用マイクロロースター
冷却器1セット・テストスプーン・生豆用漏斗 もついてくるのが嬉しい!
500g対応なので、小規模なカフェや自家焙煎店で業務用としても
大きさ / 22kg(360(W)×500(D)×650(H)mm)
焙煎量 / Batch 500g
焙煎方式 / パンチングあり・パンチングなし
電源 / AC100V 定格電力 10W
熱源ガス / 各種都市ガス・プロパンガス
ガス消費量 / 2.3kw
接続ホース径 / 10A(9.5mm)
温度計付きなので、このサイズなのにオリジナルの焙煎レシピが作れます!
コンロの上で焙煎をするので、自分で細かく温度調整も可能
KALDI社と互換のチャフコレクターや台も別売りであります
大きさ / 22kg(490(W)×240(D)×420(H)mm)
焙煎量 / Batch 600g
焙煎方式 / 半熱風式・直火式から選択可能
INPUT / AC220V 60Hz 0.9A
OUTPUT / DC 12V 2A
チャフコレクター / 10kg (300×250×440mm)
ご自宅用の焙煎機をお探しの方は、業務用の特徴などを参考に、お値段や種類や仕様も参考に、是非ご自分の好みの焙煎機を以下から見つけてみてください!
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