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世界で異なるコーヒーの味

更新日:2018年11月3日

世界有数のコーヒー輸入国となった日本ですが、コーヒー豆は国や地域によって抽出されるコーヒーの風味や、豆の大きさ、色、形、硬さなど様々です。


私は普段、フルーティーで爽やかな風味の豆よりは、芳醇な香りと豊かなコクが感じられる豆を好んで飲んでいます。ロースト具合は、ちょうどよい苦みが感じられる普通より少し深め。サイフォンで淹れる熱いコーヒーは、目でも癒され、味も安定するので一番好きです。

自分の好きなコーヒーが美味しいコーヒーだと思い込んでいたのですが、柑橘系のコーヒーが好きという声をよく聞くので、何故だろう、、と、色々試しているうちに、今では特徴を楽しみ、フルーティーなコーヒーも気分によって淹れるようになりました。

コーヒーの原産地によって特徴があるので、風味の傾向と自分の好みを把握していると、種類が豊富なお店で迷った時には参考になります。


前回「コーヒーノキを育てるには」の記事でも紹介しましたが、コーヒーノキが栽培されている主なエリアはコーヒーベルトと呼ばれ、赤道周辺に偏っています。原産地ごとの豆の特徴は、以下の通りです。



ブルーマウンテン(ジャマイカ)

上品な香気と調和の取れた味わい。軽やかで口当り滑らかな咽越しが特徴です。 最高級品質とされており、ジャマイカで生産されるコーヒーの中でもごく一部の産地の豆だけがブルーマウンテンとブランド付けられ、その中でもさらにランク付けがされています。


コナ(ハワイ島)

非常に強い酸味とコク・風味を持っています。ブレンドに用いると良質な酸味が与えられると言われており、ブルーマウンテンに次ぐ高価なブランドとされています。


キリマンジャロ(タンザニア)

'野性味あふれる'と評されることが多いタンザニア産コーヒーですが、キリマンジャロは日本での呼称です。浅~中煎りで強い酸味とコクが味わえるのが特長で、深煎りにすることで上品な苦味を楽しむことができます。


モカ(イエメン、エチオピア)

香り高い独特の酸味の中に、甘みとコクが加わるのが特徴です。 最も古くからあるブランドで、コーヒーの原産地でもあることから、イタリアなどではコーヒー自体のことをモカと呼ぶこともあるそうです。イエメン産の「マタリ」、エチオピア産の「ハラー」「シダモ」等が知られています。


グアテマラ

酸味とコクに優れており、香気も良質で華やかさとキレのいい後味が特徴です。華やかさが好まれ、女性に好まれる傾向にあります。


ブラジル

甘い香りの中にも、酸味・コクと適度な苦みも味わえ、バランスが良いというのが特徴です。安価でありながら、標準的な味わいで多くの人の好みから外れないことから、ブレンドのベースとして多く使われています。


コロンビア

酸味と甘味が特徴となっているが、強すぎず絶妙なバランスが特徴とされています。安価でありブレンドのベースに使われることも多いことから、日本でコーヒーの基本の味というと、コロンビア産のコーヒーの味わいが表現されることが多いです。


マンデリン(インドネシア)

スマトラ島産。苦味とコクが特徴で、酸味が得意ではない人から好まれます。日本ではブルーマウンテンが現れるまでは世界一と評され、独特な後味も好まれていました。


トラジャ(インドネシア)

スラウェシ島産。苦みが中心の味ですが、非常に濃厚なコクを持ち酸味が無いのが特徴です。カロシ・トラジャもしくは単にカロシという名称が使われることもあり、コーヒーの酸味が苦手な人からは絶大な支持を受け続けています。


ジャワコーヒー(インドネシア)

ジャワ島産の主にアラビカ種コーヒーを指します。丸みのあるマイルドな味わいが特徴で、モカとブレンドしたモカジャバは最初のブレンドといわれかつて親しまれていました。アイスコーヒー・エスプレッソ・工業用に使用されるロブスタ種の主要な産地であるため、限定してアラビカ種を指す場合はジャワ・アラビカとも言われています。


ケニア

フルーツのような爽やかな強い風味が特徴です。ドイツなどヨーロッパではタンザニア産とともに一般的な銘柄となっていて、深煎りされることが多いです。

サルバドル(エルサルバドル)

強く主張する味は無く、全体に甘く上品で柔らかな印象の味わいです。


コスタリカ

酸味と苦味の両方を感じることができますが、どちらかと言えば酸味系で苦味は控えめの味わいです。軽めでクリアなため飲みやすいのが特徴です。


パプアニューギニア

浅煎りにすると、軽くてクセの少ない風味が味わえて、深煎りだと、キレの良い強い苦味とコクのある風味を楽しめます。 良質な香り高さも特徴のひとつです。


キューバ

ブルーマウンテンと似ていて、軽さと上品な良質な香りが特徴です。ドミニカ共和国やハイチなどカリブ海地域の島国産のコーヒーは、似た傾向の風味を持っています。


インド、ベトナムなどアジア地域

中南米地域のアラビカ種の苗木を導入していますが、気候や土壌の違いからか、同じ品種でも異なる風味となり、酸味は控えめで香りもやや弱く、重めといわれています。



今ご紹介しただけでも、これだけの種類がある上に、焙煎方法や挽き方、淹れ方、コーヒー豆の保管方法や鮮度でも味は変わってきます。コーヒーの可能性は無限大だなとつくづく感じます。皆さんも是非参考に、色々なコーヒー豆を楽しんでください。

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